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大乗山 両徳寺

向き合うこと


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みなさん、こんばんわ。

先日も書いたようにしばらくの間は行事報告がないので、エッセー的な書き物が続くと思いますが、日常で感じたことをつれづれと。

今日はお参りの最中に門徒さんと子どもについての会話して感じたこと。きっかけは、「ほめて伸ばすというけれど、怒ることも大事ですよね」という一言。そこで、最近の出来事を思い出しました。

それは、先日うちの子どもたちを連れてデパートに行った時のこと。ちょうどそこは、子どもの遊ぶスペースがあって、たくさんの子どもたちが思い思いにおもちゃを使って遊んでいました。そんな折、うちは一人にひとりずつ付いて、子どもたちを見守りながら遊ばせていました。すると、若坊守と一緒にいたみさきちゃんが遊んでいるところに一人の男の子が。その男の子はまず近くにいた女の子を突き飛ばして泣かします。次にみさきちゃんの後ろに回り込んで羽交い絞めにし、足が浮くほど持ち上げて首を絞めていたそうです。気づいた若坊守がすぐに止めに入りましたが、何度もみさきちゃんところに来ては首を絞めようとしたそうです。その男の子、そばにお母さんはいるんです。でも、止めないんです。他の子に次々と明らかに悪いことをしているのに、なぜ止めないのでしょうか??

そのことを思い出しました。

もしかして、褒めて伸ばすということは、間違ったことをしても怒らないことと思ってないか?

他の門徒さん(中高生の子どもをもつお母さん)と話してもこんなことを言われました。

「最近の子どもには、白か黒しかないですよ。勝つか負けるかとか。グレーゾーンとか、物事の過程とか考えない。すべて結果だけしか考えない」と。

それは親にも言えることで、

褒める=怒らない

怒る=褒めない

の2つしか考えがないのか?と言いたくなります。

 

そこで、私も反省します。

法話の中で、子どもを否定ではなく、肯定的に見ていこうという話をしたことがあります。

ともすれば、それは怒ることがダメなことに聞こえたかもしれません。

今もう一度考えると、怒ることが悪いことではないです。褒めることも大切です。問題はその怒り方が感情に任せた怒り方なのか、子どものことを大切に思って怒っているかです。褒めるのもそうです。親としてその子に向き合っていれば、怒っても褒めても、どっちも大切なことはやがて子どもにも伝わるはずです。

思いますが、先ほどの話の子もかわいそうです。悪いことをするのも、おそらく見てほしい子ども心の反動だと思うのです。でも、親がノーリアクションですから、振り向いてくれるまで何度も何度もするのでしょう。

逆に、うちの子どもたちは怒ったからと言って寄って来なくなることも泣くこともありません。ただ、忙しくて相手する時間が短くなれば、すねたり、機嫌悪くなったりします。そしてできたことを褒めると、やっぱり喜んで何度も同じことをしてすぐにできるようになってきます。

考えてみれば私自身も怒られて伸びた方だと思っています。怒鳴られるわけではないけれど、「こうやった方がもっと素晴らしいだろ?」という話をいつも先輩からされて、悔しくて今度こそもっといいアイデアを出したいと思いながら勉強させてもらいました。愛情ある接し方をしてもらいました。自分自身もそういう風にできたら良いなぁと思いますね。

一日一日どんなことも経験です。お育てです。

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