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大乗山 両徳寺

味わいは深まる


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昨日はとにかく暑かった。今日はちょっとマシでしたが、、、

移動中の車のシートがとにかく熱くて、移動中に汗だくになってしまいます。そこで今日は秘密兵器投入しました。アイスリュックです。背中にかるうので、衣着てたら全く気付かれなくてよいのですが、背中だけ冷たくてやっぱりちょっと違和感ありました。明日は車に置いておこうか。

さて、昨日に引き続き味わいシリーズ。

 

味わいは深まる。

私は子どもの頃は苦手な食べ物が多かったです。しかし、今では食べれないものはほぼ0になりました(あと1つだけ。それも状況によっては食べますが)。大人になるに連れて味覚も変わっていき、昔は何でこんなものが美味しいんだろうと思っていたものが好きになったりしますね。

お聴聞の味も同じでしょう。深川倫雄和上に言われたものです。(うる覚えですから、正確性は求めないでください)

あんた方、年をとりなさいや。若いころには若いころの味わいがあるが、年をとればまた違う味わいが出てくる。80を超えて初めて感じたこともある。わしは90まで生きたい。ご開山(親鸞聖人)が90の時に見ていた景色を私も見てみたい

 

と。

 

そして、17歳当時の雲山龍珠和上と吐月和上のエピソードにこんなものもあります。

吐月和上「お前さんいくつになったかね」

雲山和上「ハイ、17になります」

吐月和上「そうかそうか、動物でも小さい時はかわいいものじゃ。これからだんだんと人に好かれるぞ。お前さんは如来さまがありがたいか」

雲山和上「ハイ、ありがたいと思います」

吐月和上「イヤイヤ、まだありがたみが本当にはわかるまい。わしのように80の坂を越してみなさい。家庭の中では老人はむさくるしいとみんなから嫌われ者になっている。みんなに嫌われるようになってしみじみと如来さまのお慈悲を味わさせてもらうようになったのじゃよ」

 

離れていく人間に対して、絶対にはなさん親さまの親心を味わっておられたそうです。何度も何度もお聞かせいただき、また自身の置かれた立場が変わるにつれて味わいは深まるものなのですね。

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