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世界は優しさでできている


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ただいまお盆参り中でそれほど目新しい記事がある時期ではないのですが。

実は7日8日と本山・本願寺において高校生・大学生が対象の本願寺ハッカソンという行事が開催されていました。この行事は、今年度から自分自身が関わり始めた本願寺子ども若者ご縁作り主催のイベントで、自分自身は担当部署が違うこととお盆で忙しいので関わってはないのですが、興味深い内容だったので両徳寺からも2名の大学生に参加してもらっています。

このイベントの中身は本願寺について高校生・大学生達に知ってもらい、現役の最前線で仕事をしているコピーライターやクリエイティブディレクターさんなどの話を聞きながら、「本願寺や浄土真宗の魅力を伝えるプロダクト開発」と、「新しい法話の形」を模索してもらうというものです。

参加した大学生の子達にとって、今回のイベントに参加し、様々なクリエイターや同世代の高校・大学生の話を聞いて、彼らのこれからの進路を考えるきっかけになればという想いもあります。楽しくも学ぶことの多い機会になれば嬉しいですね。

 

 

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ちなみに、松倉早星さんという今回関わって下さったクリエイティブディレクターさんのコメントが素晴らしいものだったので、FBの記事より転載させて頂きます。

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西本願寺WS2日目、無事終了。
初日、最後の最後まで煮え切らないまま終わったチームも、いいペースで息切れせずに走りきったチームも、それぞれでした。

今日はアイデアコンペ形式なので勝ち負けがありました。
コンペの勝ち負けは色々で勝ったから優れてた、とか、勝ったから絶対成功するとか、そういうものではないことを伝え忘れた

まず、アイデアを生み出した時点で、僕は勝ってると思います。そのアイデアは自分のためではなく、誰かのために一生懸命、頭と心を振り絞って他がための行為だからです。
なのでアイデアを全チーム生み出せておめでとうなんです。

人は生きてる時間のほとんどを自分の為、もしくは自分の生存のために使います。この二日間、参加した人たちって、圧倒的に誰かのために時間と心を使っています。それって実はすごいことです。

そして、どこにもないイメージをどのチームも打ち出せていました。この世界のどこにもないことを考えれることに気づいたことは、今後の人生で大きな自信になると思います。

西本願寺は困っていました。
若い人に関心をもってもらいたいと、
どうしたら、こっちを向いてくれるかなと。
西本願寺に限らず、アイデアが必要とされる状況は、
必ず誰かが困っています。答えが見つからずふさぎこんでいます。
それを今日のみんなは打開する方法を手にしたってことです。

「優しい人はプランナー(アイデアを作る仕事の人)に向いてる」
という持論があります。
自分のことしか考えられない人は、誰かのためを思えないからです。極端にいうとアイデアを生み出せるのは一種の優しさです。

「優れた」という字って「優(やさ)しい」と同じなんです。
より優れたアイデアは優しいアイデアです。
子供でもわかって、高齢の人にもわかる、
それがあると、何か困ったことが解決して、
嬉しく、楽しく、素敵になる。
それを優れたアイデアと呼びます。そういう意味で今日のアイデアはどれも優れていたと僕は思います。

面談でよく出すテストがあります。

「あなたの住んでる隣の家にボケてると噂される老人がいます。あなたは何をしますか?」

別に答えはありません。
ただ、僕が面談する人は大半プランナー志望だったりするのでこれを聞きます。

・町内会で飲み会を開く
・近所の人にヒアリングする
・食事に招待する

いろんな答えがありました。それぞれ実は正しいです。
その人を思って行動しているので。それも一つの優しさです。
僕はこの答えを言ったら、即無理矢理でも採用しようと思ってる答えがあって、それは「話しかける」って選択です。

ここに書いた時点で、もう面談では聞かないんだけど、
え、話しかけるって普通のことじゃないかって思うだろうけど、
どこかで僕と面談すると凄く良いアデイアで解決しなければと無意識に思ってきてる人が多いからです。

話しかけるって、すぐできる。
話してみたら、全然ボケてないかも、
話しかけることで、それを見た地域がそれに気づくかも。
誰も話してくれなかった老人の孤独が消えるかも。
もしかしたら、話しかけて欲しくなかったのかも。
それがすぐわかる。すぐ行動できる。
その選択が最適だと動ける人は、僕は多分とても優しい人なんだと思う。

アイデアって、とてもクレバーで、画期的で
すごい世界がひっくり返って、世界中が驚くってことだけじゃないです。

今日、この瞬間に、目の前に横たわる課題をその瞬間にころってひっくり返すことだって立派なアイデアです。
そういうことができる人が増えると世界はもっと優しくなる気がします。僕はそういうアイデアが好きです。

僕の仕事でとても好きなものがあります。
電通レイザーフィッシュの吉岡さんたちと一緒に作ったサクラクレパスのはらぺこあおむしの仕事です。

アイデアは簡単です。
色の抜かれた絵本とクーピーがセットの商品。
それだけです。世界はひっくり返らないけど、子供は自分だけの絵本を作れます。それを見守る親も微笑みます。
その本は捨てるには惜しくて、大事に家に保管されます。
子供だったその子が、20年くらいの時を経て、好きな人と家庭を築きます。その時、20数年前に自分で作った絵本を、自分の子供に読み聞かせできます。
このセットを買ってもらった記憶と、一生懸命色を塗った記憶、それを笑顔で見守っていた親の愛情を思い出すことができます。

愛情の時限爆弾みたいなアイデアです。
ただ、出発点は色のない絵本と一緒に売るとかどう?ってことでした。

このWSを通じて、優しいアイデアマンが増えたら、嬉しいなぁ。誘ってくたサリさん、西本願寺のみなさん、運営のみなさん、メンターの皆さん、お疲れ様でした!

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