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大乗山 両徳寺

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浄土真宗の生き方


2年半ほど前から両徳寺を会場に、青蓮会主催の勉強会を続けてきましたが、当初のお約束通り今回で終了となりました。先生には長きに渡るご指導本当にありがとうございました。

最後に先生が言及されたのが「生き方」という話。最近、こういうことをいいたがる傾向があります。それに注意喚起されました。他の宗教においては、「これだけ信じたら」「これだけ念仏したら」という話しが良く出てきます。救いの条件があり、その条件通りにふるまうことが素晴らしい生き方とされます。しかし、浄土真宗には「こうしたら」という救いの条件が最初からありません。いつでもどこでも誰にでもだからです。条件をつけるとこぼれ落ちるものがでるからです。そういう人を世の中は劣等生のレッテルを張って一蹴してしまいますが、だからこそ浄土真宗はそれは言わないところに値打ちがあるのです。

確かにご門徒さんの中には「もっと生き方の話をしてほしい」と言われます。世の中的には「道徳の評価化」が始まり、人が人を裁くというとんでもない事態が始まります。表面的には良心的な人間を大量生産したいのでしょう。でも、人には闇があります。明るみに出ないところで、鬱憤のはけ口を求める動きがさらに拡大することは容易に想像できます。どんどんと息苦しい社会をなぜ作っていくんでしょうね。

生き方が求められる時代は、よりどころをもたない人間がたくさん存在することの裏返しです。だからこそ、生きていく上での根幹になるご本願の心を伝え続けることが大事なのだと改めて確認したことです。

ご本願の心に出遇った上で、どう生きるかは各々が考えていくのです。規定されることではありません。

 

そのためにもお聖教に向き合う姿は忘れないこと。これを大切にまた歩んでまいりたいと思います。

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