先週・今週は、お説教、行事のない日は毎日法事です。
昨日も午前は法事、午後は円成寺さまの御正忌参りへ。今日は午前・午後ともに法事でした。
そんな法事の最中に感じたこと。
よく「阿弥陀仏なんていないじゃないか、見えもせんものを信じられるか」という類の批判を受けます。確かに阿弥陀仏は目に見えるものではありません。
しかし、例えば「秋」は見えるでしょうか?見えません。でも、木々の紅葉や冷たい風、季節によって現れる鳥の姿などを通して秋を感じることができます。その心を唄ったのが「ちいさい秋みつけた」という名曲でしょう。この歌の中では、「モズの声」「あきのかぜ」「はぜのは」を通して秋を見つけていますね。秋は見るものではなく感じるものです。阿弥陀様も見るものではなく、感じていくものです。
どこで感じていくのか?「なもあみだぶつ」という声の響きの中に感じていくのです。形あるものはみな壊れてゆくし、離れていきます。大切にしてきた物も、大切な方もみな。しかし、形なきものは壊れようも離れようもありません。
私はなもあみだぶつの声の仏となって、あなたの中に入り満ちる仏となるよ。そしてあなたの人生がどう転がっていこうとも、あなたと共にあるよ。それが阿弥陀様のお心です。
目に映るものがすべてではありません。一つ一つの事象を感じながら歩ませて頂きたいものです。明日は両徳寺法の旅で秋月紅葉散策です。色づきと天気が微妙な様子ですが、怪我なく楽しい一日になればと思います。