秋の法要、初座が終わりました。今回の布教、直接ではないですが、今自分が感じていること。
僕は正直なことを言うと、お葬儀のお斎のお弁当があまり好きではありません。それは365日、いつでも同じ味しかしないから。一方で、法座の際に婦人会の皆さんが作ってくれるお斎は大好きです。使われている食材は一緒なんです。でも違うんです。そこには作ってくれた人の温もりがあるからです。お説教は教科書の話をするのではありません。その人という一人の人格を通して味わった所の仏法が聞こえてくる。人生の吸いも甘いもみな含んだ、その人の人生全体と仏法がミックスされたものが聞こえてくる。それが楽しい。その話は今日しか聞けない。仮に3年後に来てもらったとして、その時はその3年間の厚みが加わった話になるでしょう。それはそれでもちろん良いけれど、45年物のワインは今日しか味わえない。だから、今聞いてもらいたい。
そんな想いの沸いてくるお説教でした。
両徳寺 秋の法要
10月21日(土)昼席13時、夜席19時半
10月22日(日)朝席9時40分、昼席13時
講師:村上 元 師
まだまだ待ってます。