9日。福岡の研修を離脱して東京へ。
色々と目的はあるのですが、一つはほおづき市を見てみたいというもの。
駒込観音の光源寺さんと、浅草寺さんに行ってきました。
駒込・光源寺さんのほおづき市はそんなに歴史は古くなく、この10年~15年だそうです。
お知り合いの友人が副住職ということで行ってみました。
この写真奥に映っている観音菩薩で有名なんでしょう。
ちょっと天気が悪かったのですが、様々な出し物と露店が境内に立ち並び、それなりに人でにぎわっていました。地域おこし的な色彩も強いのかなと感じました。
浅草寺へ行くと、ここはやはりほおづき市発祥をうたっているだけあり、ほおづきが完全に主役です。200店ほどのほおづき露店が本堂の前に立ち並んでいます。その周りをほかの露店がかこっている感じです。行橋でみるほおづきはいつも切花状態なので、この鉢植えのほおづきというのは珍しく映りますが、こちらではこれが主力です。風鈴を付けて軒先に飾るのがよいようです。お土産に一鉢買って帰りました。
行ったことなかったので、増上寺へ。こちらは浄土宗ですが、やっぱり本堂の作りが違いますね。内陣が立派です。その代り外陣(お聴聞するところ)は割合が狭いです。うちの本堂ほどの人が入る予定もないのでしょう。椅子も少ないです。宗派による方向性の違いを感じます。
この東京滞在中に、大学院時代の友人と、大学時代の友人に会いました。
大学院時代の友人はお寺の人間ですが、夕食を取っているとき電話が鳴って
「そういうことに使ってもらうためのお寺でしょ。どうぞどうぞ」とのこと。
何かと思ったら、子育て世代のお母さん方の交流の場としてお寺を貸してもらえないかとのこと。みんなが集ってこそのお寺だからどうぞどうぞという話でした。
次の日に会った大学時代の友人は新聞記者ですが、彼が言っていたのはこんなことでした。それは大震災の折に東北に取材に行った時のこと。
「自分の目に映ったのは、地域の核として集まれる場所は学校とお寺しかなかったということ。結局学校でも、問題は元々の地域が機能しているかどうかで、そこに大いにお寺を中心とした地域社会の存在があった。あの時、本当に地域の核としてお寺の存在がそれだけ大切か分かった」という話をしてくれました。
加えて、「実は東京には公民館というものがない。現状、地域の人々が集まれる場所は学校だけ。でも、学校は子どもの年代に応じて離れざるを得ない。結局、集える場所を喪失してしまう。それがこの町の一番の問題だよ」と。
地域に根付いたお寺のあり方を色々と考えさせられる機会でした。
ありがたい2泊3日でした。
ちなみに、今日は京仲組青蓮会の例会日。
若人二人が来月の布教大会に向けた実演をしてくれました。
大会が一つ終わってまた一つです。
京仲組の布教大会は
8月31日昼席、9月1日朝席・昼席
西楽寺
です。また近づいたらご案内いたします。