お彼岸の時期になりました。
20日から3日間は大分県は津久見へお説教へ行っておりました。先日の台風において、九州で一番大きな被害を出したのがこの辺りです。高速のインターを降りた所から、もう被害の後が色濃く見え、前回来た際に昼食に寄った食堂は営業できていない模様。仕方なく、大型チェーンのレストランに寄りましたが、そこも臨時営業で2つしか食事は用意できないとのこと。でも、営業できるお店が少ないので、私がお店に入店してから瞬く間に30人以上の大にぎわいになりました。でも、水がまだ止まっているとの情報もあり、大変なことでした。
お寺に着くと、お寺は建て替えの真っ最中。建て替え中の台風被害を心配した某お仏壇屋さんの方が来られていましたが、その方はいつもうちに出入りしてくれていた方。私が来ると知って待ってくれていたみたいで、ちょっと嬉しかったです。それはともかく、このお寺のある地域も特に山手が被害が多いようで、床上浸水の家も。お仏壇の中頃まで水が来て、お仏壇ももうダメになったとか。そんな大変な状況下でも、まずは地域の事からと表の道を総掛かりで清掃し、通行できるようにし、法座には初日はぼちぼちでしたが、二日目三日目はほぼ満席でお同行さん方が出迎えてくれました。本当に嬉しい限りです。
今度法座があります。お参り来て下さいと誘うと、
「暇になったらいきます」などと言う人がいます。今回参ってきている人たちは暇だったんでしょうか。暇だから来ているわけではありません。今回、初めて来てくれた人がいて嬉しいと坊守さんが仰ってましたが、我が家の片づけを後にしてでも、当たり前の毎日でないと知った今だからこそ、「今聞くべき事」がここにあると足を運んでくれているのではないでしょうか。
だからこそ、布教に携わると言うことは本当に責任重大なことと、改めて私自身の気も引き締まりましたが、なりより平素よりやはり仏法のご縁にあって欲しいなぁと改めて思いました。