先日書いていた通り、この土日は門司区大里にあります法光寺様の住職継職法要に参加させていただいておりました。こちらの新住職様とは門司の私の同級生を通して出会い、もうこの8年位でしょうか、毎年俵山の勉強会に行く際に寝食を共にして過ごしてきた仲です。もちろん、通年仲間内数人で行っている勉強会の仲間でもありますが。そんな付き合いの中で今回は讃嘆衆(雅楽やお勤めをする人たち)の一人として参加させていただきました。何度も書きますが、私は雅楽は得意ではありません。正式に京都で習ってきているわけでもなければ、真面目に暇を惜しんで練習しているのでもありませんから、行橋以外では吹きたくないのが正直な所ですが、大切な後輩の頼みとあらば頑張って練習して(先輩方にもご指導頂いて)当日を迎えました。初日はまあまあ(自分基準)。
迎えた二日目。午前中は稚児行列の予定でしたが、生憎の雨。本堂内で稚児行道をすることに急遽変更。でも、小さなお子さんとその両親が本堂で一緒にお勤めのご縁にあっている姿はなかなかありがたい光景でした。途中から雅楽の太鼓の音に怖くなった子供たちが泣き出し、みんな気持ちが焦りながらお勤めしていたのは、内緒の話です。
そして最後の継職法要。外陣を見ると、小さな赤ん坊からお年寄りまでが満堂に満ちた堂内。その姿を見るだけで、ここまでのこのお寺の歩みが見える気がしました。スカウト活動を一生懸命やってきたお寺なので、その卒業生とか、現役で関わっている家族がたくさんこの場にいるのです。みんなここが「わたしのお寺」なんですね。素晴らしい光景でした。そしてそんな思いに耽っているところに新住職が表白を読み上げる最中に感無量で言葉になりません。こっちももらい泣きしてしまいました。平坦ではないお寺の歩みを小さいころから見続けて、でも支えてくれた多くのご門徒の皆さんの顔が思い浮かび、そしてここまで、、、、感涙に咽ぶとはこのことです。私も4年前に同じことをしましたが。。。
そんな感動の場面も終わり、法要が進んでいく中で、最後の退出の曲。納曽利。この曲だけは普段使っている龍笛ではなく、高麗笛という笛を使うのです。これが難しい。最後に一曲だけ笛を変えるので、一発できちんと音が鳴るか。実はこの日練習で吹いた時には一回も1発で音が鳴らなかったのです。いよいよ緊張の一瞬。これが、「ピーッ」ときれいになった。最高です。終わりよければ、、、と思いましたよ、本当に。途中はふがいないところも多々ありましたが、最後の納曽利がきちんと吹ければまぁまぁ良かったねと終わることができます。久しぶりの雅楽出勤でしたが、まぁ参加できてよかったなと。しばらくはもう出らんで良いですけど。。。
そんな週末でした。週明けは布教大会です。