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初七日について思う


ここ2年ほど、つまり私が住職になってからというもの、うちのお寺ではすっかりお葬儀が少なくなっておりました。私の言い分としては「住職が若くなってから、門徒も元気になった」というものですが、真相はどうでしょうか!?

 

そんな中、今年に入りお葬儀が続いております。急に冷え込んできたこともあるでしょう。いずれも両徳寺と縁の深いご家庭のお葬儀です。先にありました方のご遺族は、葬儀も終わり数日経って初七日を勤めたのですが、それでも多くの方が初七日に集まってくださいました。私と同世代の20代・30代の方(故人のお孫さん世代)のお顔も多く見えました。このご縁を大事にして下さっていると感じることができ、ありがたいご縁でした。

 

京仲組では数年前から「葬儀の日には初七日をしない」という取り組みを行っています。やっていてかんじることですが、やはりその日に行うと、葬儀も初七日も行事消化にしか終わらなく、やっている意味が見だせないというのが本当のところではないでしょうか。しかし、葬儀から数日経ち、もう家族だけの集まりにおいて初七日を勤めるとき、初めて故人の死という出来事に1対1で向き合うことができている。その雰囲気を背中越しに感じることです。だからこそ、時間を作ってでもみな集まってくれているのですね。

そしてまだ悲しみが去ってはいないけれども、その故人不在の中で新しい生活を初めて行くなかで迎える四十九日。支えを失った私がどこに向かって生きていくのかを問うときに四十九日がやってきます。

 

一つ一つの仏事はしかるべきタイミングで勤められてきたものです。

その時間の意味をもう一度大事にしながら、丁寧に勤めさせていただきます。

 

 

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