さて、2/9・10と京都に滞在しておりましたが、目的はと言うと私が本願寺に関わっていることの一つ、「子ども・若者ご縁づくり」という部署主催で行いますスクール・ナーランダというイベントの為でした。
ご承知の通り、今の日本は核家族化が進み、祖父母から子や孫への伝承がしづらい社会構成になっています。そんな中で今の10代20代の子どもたちはお寺という場所に行ったことがない、触れたことがない人間が多くなっているわけです。その子どもたちに仏教に触れてもらいながら、今の社会を生き抜く智慧をもってもらいたい。各界のトップランナーと仏教者の話の中から、新たな化学反応が生まれ、誰もが聞いたことのない新しい見地が見えないか。そんな願いをもったイベントです。
今回のテーマは、「十人十色の価値観が表現できる社会を真剣に想像してみる」
そして迎えるゲストは
9日
皆川 明 さん(ファッションデザイナー)
島地 保武 さん(ダンサー、振付家)
藤丸 智雄 さん(僧侶、浄土真宗本願寺派総合研究所副所長)
10日
佐倉 統 さん(科学論研究者)
夏生 さえり さん(フリーライター)
武田 正文 さん(僧侶、カウンセラー)
それぞれの登壇者のファンだから。そんなきっかけからなのか、SNS等で情報を掴んだ若い子たちが大勢参加してくれました。自分から情報をつかみ、どんな場所かも分からないのに参加してくれる皆さんだからなのか、全体的に積極的な参加姿勢が素晴らしく、自分たちのディスカッションになっても、話が全く尽きないくらいに話し通しの参加者たち。最後は、登壇した佐倉先生が仰っていましたが、「今日の皆さんの姿をみて素直に感動しました。今、自分の回りにいる人たちは、何か面白くないことがあると不平不満ばかりを口にする。でも皆さんは、上手く行かないその状況をどうしたらよりよいものにできるのか、それを一生懸命考えている。みなさんのような若い方々が、やりたいことを、作り上げたい世界を、実現できる環境を整えていくことが、自分たちが最後にできる仕事なのかなって、そう思いました」。こんな言葉がでてくる位に、本当にポジティブな会でした。
明日からは、そこで聞き学んだことを少しずつ書いていこうと思いますが、まずは概要だけ書かせてもらいました。