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法の水~彼岸の中日


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さて、本日は朝から秋月へ。祭日だったこともあり、1時間半弱で到着でした。こちらはいつもお世話になっております先輩のお寺さま。初めてのご縁でしたが、満堂のご門徒の皆さんに迎えて頂きました。高座でピシッとできたかどうかは分かりませんが、楽しくお取り次ぎをさせて頂きました。終了後は、熱心な総代さん方のお話しをしばし聞かせて頂きました。

 

続いてすぐに移動開始。13時から桂川町のお寺様でまたまたご縁に遇わせて頂きました。法座開始3分前に滑り込み。こちらは大学・大学院時代の後輩のお寺様です。この度はリレー法座と言うことで1座毎に講師が変わっていくのですが、そのトップバッターとして勤めさせて頂きました。こちらは大きなお寺様なのですが、満堂といって良い程のご参詣。気合いが入ります。午前とは違う内容を、ちょっと色々と試行錯誤しながらお取り次ぎさせて頂きました。今日の夜は同級生の弟、最終日は大学院の先輩がお取り次ぎに見えられるということ。良いバトンが渡せたでしょうか?ともかく、一日多くのお同行様方にお会いできた一日でした。

 

さて、昨晩少し書こうと思っていたこと。大した話ではないんですが。

 

夏になって、子どものトイレトレーニングというのを始めていたんです。それを始めて気づいたこと。実は、我が家が普段使っているトイレは全自動のトイレ(うちでこれ1台だけ)。勝手に蓋が開き、勝手に水が流れるというアレです。最初はこんな機能あっても使わないだろうとタカをくくっていた私も気が付けばこの機能の虜。しかし、子どもをトイレに連れて行った時に子どもの反応は「後ずさり」だったのです。そう、子どもは怖いのです。勝手に蓋が開くことが、水が流れることが。だから、この機能をオフにしました。すると、、、「あんた、また水流してないよ!」という怒声が毎日聞こえてきます。私は、、忘れるのです。毎日、必ず。人間慣れって怖いなぁと思いますよ、全く。

人間、水を自分で流すのが当たり前の時は自動で流れる姿をみて違和感を感じたものです。しかし、自動で流れることになれてしまうと、何の違和感も感じなくなります。お寺に初めて来たときに皆さん仰るのは「お寺で聞く話は難しい」というもの。でも、本当に難しい話しか聞けないようでは誰もお寺に来ません。本当は難しいのではないのです。慣れてないのです、お寺の話に。普段の私たちの常識とちょっと違う事を言っているので慣れていないのです。

 

でも、安心してください。毎回来ていれば慣れますから。

本堂の最前列でお聴聞しているおばあちゃんも初めての時がありました。それが気が付けば徐々に徐々に席を前に移し、「なんまんだぶ」申しているのです。大事なことはその環境につかり続けることです。どうぞお寺に足を運んでください。法に耳を傾け続けてください。

 

「法の水にざるをつけよ」という蓮如上人の言葉が身に沁みることです。

 

 

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